たけちゃん

ブルース・ブラザース2000のたけちゃんのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース2000(1998年製作の映画)
4.0
これこそが神が示された本当の生き方だ!


ジョン・ランディス監督 1998年製作
主演ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン


★アレサ・フランクリンの訃報に触れて★

8月16日にアレサ・フランクリンが亡くなったというニュースが流れてきました。享年76歳でした。
言わずと知れたソウルディーバ。
またの名を、クイーン・オブ・ソウル。
ローリング・ストーン誌が選ぶ史上最も偉大なシンガー堂々の第1位がアレサです( •̀ω•́ )و✧


キャリアが長いので、全部をフォローしているほどのファンとは言えないのですが、それでも大好きでした。

最初に出会ったのはいつかなぁ。
70年代にはヒットがないので、おそらくはFMなんかの特集で聴いたのかな。
もちろん、「ブルース・ブラザーズ」に出た時は、既にファンでしたよ!80年代以降はリアタイでアルバムも買いました!

お父さんが牧師で、お母さんがゴスペルシンガーという家系ですから、体に神の声が染み込んでいるんです。だから、アレサが歌うと全てがゴスペルになる( ˘ ˘ )ウンウン
例えば、サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」のカバーも、もうゴスペルソングと化して、後に南アフリカ共和国の教会で賛美歌として歌われたそうです。すごい!
「アメイジング・グレイス」の歌唱も心に残っていますが、僕の中ではキャロル・キングやマライア・キャリーなどと一緒に歌った「ナチュラル・ウーマン」のステージでしょうか!これはYouTubeでも見られるので、よろしければどうぞ(^-^)






さて、映画です。
映画は前作から18年。
その間、ジェイク役のジョン・ベルーシ、キャブ・キャロウェイ、ジョン・キャンディなどが亡くなっていましたが、それ以外はキャリー・フィッシャーを除いて、みんな再登場するのが嬉しい!

また、新たなバンドメンバーとして、ジョン・グッドマンにジョー・モートンなどが参加しました。子役バスターの子も芸達者だったなぁ。

でも、ジョン・ベルーシの穴を埋めるのは、やっぱり難しかったよね。だから、映画としては前作に及ばずなんですが、それでも、ジョン・ベルーシの分まで頑張ろうとする意気込みが伝わり、応援して観てました(笑)

その代わり、出演するミュージシャンが前作以上に豪華で、そこはテンションアゲアゲです。音楽で言えば、スコア満点💯 🙆✨ね。





ってことで、この後は音ネタ💩ウンチクン\(^o^)/

まずは、やっぱりアレサから。
映画で披露する「R-E-S-P-E-C-T」はオーティス・レディングのカバーで1967年のヒット曲、アレサをスターにした曲でもあります。オリジナルはオーティス以上の大ヒットで、「あの子に歌を取られた」と悔やんだそう(^-^)
この曲は「もっと私を尊重して」っていう歌詞の内容から、公民権運動やフェミニスト運動のアンセムとしても歌われたそうです。
映画では、少しキーを下げて、ブルース・ブラザーズ・バンドによる演奏となっています!でも、ひと声シャウトするとさすがの歌声。痺れました!

前作からさらに貫禄増してましたよね(笑)


あの中古車販売店の黒人店員は、ブルースの巨人B.B.キングですよ。この後、転職して(笑)、後でルイジアナ・ゲーター・ボーイズのメンバーとして登場します!スッゲェ!
B.B.も2015年に既に他界していますね(TT)


「634-5789 」はウィルソン・ピケットの1966年のヒット曲ですが、これを本人と作曲者のエディ・フロイドが一緒に歌うのはサイコーでした。しかも、そこに早熟の天才ブルースギタリスト、ジョニー・ラングも参加してました。この時、彼、18歳?凄すぎる。


そして、来ましたJB!
前作同様、伝道集会で歌うジェームス・ブラウンは唯一無二ですね。エンディングに「Please Please Please」も流れるんですが、サイコーです。
実はJBの前に集会で歌っているのは、サム・ムーアなんですが、この人サム&デイブというデュオで「ソウル・メン」などのヒットも持つ大スターです。これにも驚きましたよね!
また、この伝道集会でのダンスシーンがたまらない。
ここで「魂の声」を聞くんです(笑)。いやぁ、ジョー・モートンがめっちゃ歌が上手くて驚いた。


怪しい妖術使いのブードゥーの魔女クリーン・ムセット役はエリカ・バドゥです。
エリカ・バドゥって、ネオソウルの名の元に1997年に「バドゥイズム」というアルバムでデビューしましたが、これは衝撃的なアルバムで、デビュー作とは思えない完成度でした。ディアンジェロとかと一緒に当時めちゃくちゃ聴いたなぁ。ノリノリのカリビアン「Funky Nassau」で歌声も披露。

ジョニー・ラングといい、彼女といい、デビュー間もない2人をここで使うダン・エイクロイドらもすごい。
だからこそ今作は、ブルース、あるいは音楽界の新旧がまみえる伝説的な作品になってるんです。



そのクイーン・ムセットが開いたイベントに参加したルイジアナ・ゲーター・ボーイズのメンバーが凄すぎる!
僕が名前を知っているだけをざっと書きますが、あまりにも多いんで、紹介は省きますね~。
B.B.キング
エリック・クラプトン
スティーブ・ウィンウッド
ボ・ディドリー
アイザック・ヘイズ
ジェフ・バクスター
ドクター・ジョン
ビリー・プレストン
クラレンス・クレモンズ
グローバー・ワシントンJr.
ココ・テイラー
名前わからなかった人、ごめんなさい<(_ _*)>


ひぃ、すごい。
それぞれにみんなとてつもないミュージシャンなんですよ!
僕はB.B.とクラプトンが並んでブルージーに弾いてる姿見ただけで大満足なのに、ほかも凄すぎて。
これはブルースの満漢全席やぁ~\(^o^)/

(*_ _)人ゴメンナサイ、チョウシニノリマシタ

ラストに披露するブルース・ブラザーズの「Turn On Your Love Light」も、いかにもブルース・ブラザーズって曲調でサイコーに素晴らしい。
オーラスの全員でジャムる「New Orleans」を聴くと、音楽って本当にいいなぁって思いましたよね。
エンディングまで素晴らしいので、最後までしっかり観てください( •̀ω•́ )و✧


エンドクレジット後に流れるJBが「愛する人よ、行かないで」と歌う「Please Please Please」は、僕にはアレサや亡くなった人へのレクイエムのようにも聴こえ、泣けました😭😭😭

アレサ、天国でもファンキーに歌ってね~!