かわさき

ガンモのかわさきのレビュー・感想・評価

ガンモ(1997年製作の映画)
3.6

 映像がとにかくスタイリッシュである。ハリケーンが直撃した街の退廃的な部分を映し出しているが、なぜか洗練された美しさを見出してしまった。シンナーや売春、猫殺し・・・。下劣極まりない描写なのだが、理屈を超えたエネルギーを画面から感じ取ることが出来る。

 以前、何かのインタビューでハーモニー・コリンは「映画はそのときの精神状態だ」と語っていた。例に漏れず、この作品もそのようなスタンスで作られたものならば、当時の彼は一体どのような心境にあったのだろう。

 ラストシーンにその答えはあるように思う。街の惨状を独特なタッチで描いた後に、発達障害を抱える(らしい)女の子にこう言わせる。「神様は愛してくださる」・・・。
何とも強烈なアイロニーだ。