浮浪者

フォーエヴァー・モーツアルトの浮浪者のレビュー・感想・評価

3.5
つまりは何ごとも起こりはしなかったのだ、と会得するためのレッスンが導くもの。今・ここ・私において全てが生起しているという純粋なる独我論とも思えるし、時制・場所・人称といった文法(生活形式)に見放されて動き出すための足場かもしれない。とはいえ、ここには記憶するべきものは何もない。ただそれだけが記憶として残り続けた夢の残滓。
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