ボロロボ

1984のボロロボのレビュー・感想・評価

1984(1984年製作の映画)
3.4
“録り溜めしてたのをやっと観た”シリーズ。
そして、若かりし頃は途中で断念していた作品をやっと最後まで観ることができた。当時は洋楽かぶれだったのでユーリズミックスがサントラ担当しているという知識だけでレンタルビデオを観て「意味わっかんねー」と投げ出していた、という若さ故の愚かさ。

全体主義の恐ろしさ。
個性、思考、愛情が殺されるという社会の仕組み。

他国がどうこうと言うのもあるけど、過去我が国もこの作品に近い状況にあったと思うと寒気が・・・自分の頭で考えて行動できる今の社会はシアワセ・・・いやいや、感謝の気持ちを忘れることなく、適度な批判性をもって生きていきたい。
ふと、差別主義や極右主義が用いる集団行動手法の洗脳性の高さを批判的に実体験させてくれる学校があることを思い出す。あれって、集団で腹から声を出し、全員で同じ目的を果たす行動(反社会的なこと)をとることで、快感が得られてしまうそうで・・・おおコワ(ガクブル・・・)。

当作はとにかく暗くてもの悲しいので、似たようなテーマでもエンタメ性やスッキリ感を求める方には「リベリオン」をオススメしますww
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