whitelily

1984のwhitelilyのレビュー・感想・評価

1984(1984年製作の映画)
3.0
ジョージ・オーウェルのSF小説『1984年』の映画化作品。小説のあの壮大なスケールの世界観がどんな風に映像化されたのか気になって鑑賞。

うぅぅーん……うん。雰囲気はなかなか好き。オーウェルが創り出した全体主義的な世界はやはりファシズムを連想させる。職場、部屋、街、スミスの周りの世界が閉鎖的に描かれてるのは良かった。
ただ、やはり思考犯罪における何もかもが危機を感じる程に伝わってこなかった印象。これはさすがに、難しいよね~考えてはいけない、それ自体が犯罪。と言われても…たとえこんな世界が訪れても完璧に二重思考になることはとてもとても耐え難く難しいことだと思うので…それを体現することもとても難しいと思う。

そう思ったらこの作品自体を映像化したことだけでもすごい事だな。さすがに全体は反映しきれていないけど、世界観やストーリーの筋は分かりやすい方だと思う。

いろんな映画作品の中にも『オーウェルの世界』って言葉が出てくるくらいのベストセラー作品なので小説読むの苦手だけど世界観だけ見ておきたい!って人にはいいかもです(^^;)
whitelily

whitelily