Jasminne

浮草のJasminneのレビュー・感想・評価

浮草(1959年製作の映画)
4.3
赤い色はより赤く、青い色もより青く、そうでない色もよりそうでない色に鮮やかに映っている。採用されたフィルムの特性のようだけど、よくぞこのフィルムを採用したと感動に打ち震えている。
人間関係の機微や人の心のひだを嫌というほど見せてくるので途中で休憩したくなった。いちごアイスで自分をなだめて最後まで見た。
若尾文子と川口浩の若いふたりの恋は応援したくなるし、あのラムネとアイスクリームの器のシーンなぞ小津安二郎の構図なのに青春映画にちゃんと見える。
いい映画だから好きだと言ってくれる人を増やしたい。

003

この直後に見直して随所に西部劇のニュアンスがあることに気づいた。床屋のシーンとか京マチ子と鴈治郎の大雨の中のケンカのシーンとか。
まだまだ書きたいことがあるけど、次の作品も見たいからやめておく。

004
Jasminne

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