LEONkei

誰よりも金を愛すのLEONkeiのレビュー・感想・評価

誰よりも金を愛す(1961年製作の映画)
3.0
何をしなくとも其の存在が既にコメディ、三木のり平。

誰よりも自由を愛し、誰よりも君を愛し、そして誰よりも金を愛す。

会津磐梯山〝小原庄助〟の末裔〝18代目小原庄助(三木のり平)〟が、朝寝・朝酒・朝湯好きで財産を潰して来た先代の汚名を晴らすため福島から東京へ証券マンで活躍するコメディ。

社長シリーズや駅前シリーズ等で脇役ながら強烈な個性でインパクトを残す三木のり平だが、居ても居なくても本筋とは無関係な役どころも居ると居ないとでは大違いな唐辛子や山椒の様な存在。

今回は主役で馬鹿馬鹿しくくだらないが〈のり平ワールド〉を思う存分楽しめる。

自分だけかも知れないがどこか風貌が〝サルバドール・ダリ〟に似てなくともなく、スマートで一見インテリっぽいが芸風はコテコテで腰が低いお調子者。

エノケンと金語楼のテレビ首脳会談や次々と先祖(トニー谷初・花菱アチャコ・由利徹・益田喜頓・デン助…)が現代に蘇るシーンはドンチャン騒ぎで圧巻。

動いては滑稽、止まっては奇妙、喋れば軽薄、三木のり平は好きだなぁ..★,
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