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最強のふたりのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
5.0
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)。
彼の新しい介護人募集の面接にやって来たスラム街の黒人青年ドリス(オマール・シー)。
失業手当をもらうための不採用の証明書がほしいという彼のふてぶてしい態度に興味を抱き、思いつきで採用してしまうフィリップ。
ところが、障がい者相手にも遠慮することなく本音で接するドリスは、他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、いつしか2人は固い絆で結ばれていく。
主演2人の演技が世界中で絶賛された感動のヒューマン・コメディ。
実話を基に、首から下が麻痺した大富豪と、その介護人となった黒人青年が真の友情を育んでいく姿を感動的に綴る。

最初、気分良く車のスピード出し過ぎて警察に捕まりそうになったところを2人が病院に行くところだと小芝居して乗り切るシーンから、気難しく皮肉屋なフィリップと開けっぴろげでやりたいことや自分の気持ちに正直なドリスの対照的な2人が本音剥き出しでぶつかりながらも強い友情で結ばれていく展開をハートウォーミングでコミカルで時にシリアスなタッチで描いていて、母親との関係が上手くいっていないドリスの苛立ちや四肢麻痺であるフィリップに友人が同情するのに我慢ならないやるせなさもしっかり描いていて、堅物だったフィリップがくだけた言い回しが出来るようになったり、ドリスの影響でロックやポップスが好きになったり、ドリスが絵の才能を発揮したりフィリップと文通相手の恋を取り持ったりする成長も描いていて、人間が必要なのはありのままの自分を受け止めてくれる、ありのままの自分を見せられる信頼出来る真の親友だなぁと、大笑いしながら感動出来る傑作です。
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