Atsuya

最強のふたりのAtsuyaのネタバレレビュー・内容・結末

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

実話をもとに作られた映画でずっと見たいと思ってすごく楽しみにしていた作品でした。

冒頭の5分で傑作だと確信しました。

警察とカーチェイスしてあの2人の名演技。
うまくやりすごしてからの『September』は本当に心踊ってしょうがなかったです!

この映画の大部分は大爆笑でした。
熱湯をかけるくだり、演者に対してやじるくだり、その他にも一つ一つの動作や発言がすごく面白かったです。

劇中、フィリップに対してドリスが結構踏み込んだギリギリのジョークを言ったりしますが、僕はそこまで気になりませんでした。ただ『健常者』のくだりだけはちょっと我慢出来ませんでしたが…まぁでもドリスのキャラがしっかり映画の中に存在して定着しているからそう感じるのかなと思いました。

僕は個人的にフィリップの人間性がとても大好きです。彼の数々の名言というか本気でこの言葉深いなーって感じさせてくれるセリフがたくさんありました。

不治の病を患った妻との天気の悪い日のハンググライダーで落下して頚椎を損傷し、障害を持ったと言う話の中で、
『自分が障害を持ったことよりも、妻がいないことが1番辛いことだ』というセリフがありました。心が締め付けられるような思いでした。その後もジョークがあったので助けられましたが…

フィリップはおおらかな性格で決して障害を持ったことを後ろ向きに捉えていないということがとてもよく分かりました。それと同時に勇気をもらいました。フィリップのように生きることが出来たら幸せだろうなと思ったからです。

最後にこれを受け取ってくれているあなたに質問です。
Q,人は芸術になぜ惹かれるのか。

この問いの答えはぜひフィリップに教えてもらってください。


2021-2
Atsuya

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