フランスで大ヒットし、東京国際映画祭ではグランプリ。
どこのレビューでも評判が良かったので、間違いないと思って映画館で観た。
俳優さんはみんな素晴らしかった。
…でも、それだけかな。
だんだん冷めていったというか、なんでこんなに評判がいいのだろうと途中で首をかしげてしまった。
映像も凝って撮ってみたり、音楽も往年の名曲を使ったりしているのだが、そのどれもが必要性を感じないというか、とってつけたような感じ。
また、なぜか介護人を白人から黒人に変えているため、実話ベースと言いながらどこまでが本当なんだろうと疑う結果になってしまった。
この話はフィリップ自身が本として出版し、その後テレビ番組でとりあげられ、ドキュメンタリーが制作された。
フランスでこれだけヒットしたのは
その課程があったからなんじゃないかな。
いいエピソードがあったから映画にしてみました、という感じ。
たしかにいい「お話」だが、いい「映画」だとは思えなかった。