月

最強のふたりの月のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.4
評価が高いって理由で見たけど想像以上の作品に圧倒された。

"彼だけは私を対等に扱う"

お金が無く犯罪に手を染めるドリスが、パラグライダーの事故で首から下全身麻痺になってしまった富豪のフィリップの元へ"失業手当"を貰うために介護の面接を受ける。
「ここにサインするだけでいい」というドリスに「明日の9時また来い」と言い後日伺うとまさかの『採用』してしまった。

劇場で見ても思わず声に出して笑いそうなシーンがいくつもあってとても楽しめた。
生死系の話はあまり好きではなくてそういう系の話かなと思ったら全く違くてほっとした。
フィリップがドリスの家庭のことを思って辞めさせたのがすごくジーンときてその後の生活風景がもっと辛かった。

2人の会話がもうめちゃくちゃ面白くてずっと見てられるなと思った。私的にはエリザに躾すると言うふうになり「車椅子で引くぞ」って言うのをドリスに教えられたまんま言ってしまうのが本当に不意打ちで面白かった。
やらないやらないと言いつつ最終的にはやってしまうドリスの優しさがフィリップは最初から気づいてたかのような感じがたまらなかった。

最後まで介護人として、同等の"友"のような存在として付き添ったドリスは本当にかっこよかったし、黒人だろうとチンピラだろうとドリスを信用し成長していくフィリップも良くて本当に最強のふたりだなと思った。
月