実話を基にした、ヒューマンドラマ、コメディ。
パラグライダーの事故で頸髄を損傷し、首から下が動かなくなってしまったパリの富豪フィリップ。
彼は介護を雇うおうとするが、面接にくる人たちは皆資格がどうの障害者がどうのとステータスや同情で集まったものばかり。
そこにやってきたのは、スラム出身で無職の青年ドリス。
しかし働く気なんてなく、給付期間が終了間際だった失業保険を延長するのが目的。それだけ。
けれど、フィリップは彼を雇うことに。親戚からは心配されたりしたが、彼は違った。同情なんていらない。彼は私を対等に扱ってくれる。そして、富豪と無職の共同生活が始まる。
ここから友情が芽生え、最強のふたりになっていく様はとても素晴らしい。身分も年齢も気にしない、本音で語り合うふたりはまさに「最強のふたり」。ふたりのユーモアな関係の前では、障害者という言葉さえジョークになる。
こういう人間関係ってほんと羨ましいなって。何度も観たくなる映画だった。