ガラムマサラ

最強のふたりのガラムマサラのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.8
語り継ぐべき、あるべき形の友情の姿!

こんな良い作品を今まで観ていなかったなんて、ほんとに後悔ですよ…………!
なんて勿体ないことをしていたんだ自分!
いや、作品自体は認知していたんですが、まさかこれほどの作品とは。

もう二人の友情に尊さを感じずにはいられませんでした。

まず、オープニングの段階で心つかまれましたね。
しんみりとした、何かから逃げるかのような空気を醸し出す二人のドライブ…………警察をやり過ごしてからの…………Earth, Wind & Fire!!
このタイミングでこんなグルーヴィ―な曲を流されたら、心掴まれるに決まっているじゃないですか!

そしてそこから始まる事の始まり。
二人がどう出会い、どのような経緯を辿ってきたのか。まるで正反対な二人の友情の軌跡が描かれます。

ほとんどBGMの無い、淡々とした日常がまったく飽きない。
なんでしょうね、このダレ無いタイミングでのカット、飽きないテンポで進む会話、多幸感から自然と漏れてしまう笑み。全てが緻密に設計されたギアのように噛み合い、この日常のドラマを映画として完成させています!

心理描写も巧みで、二人のシーンごとの心情が緻密に描かれ、或いはさりげなく匂わせ、ストーリーが進むたびに深まる友情や生まれる葛藤を表現しています。
真に強い友情の一つの完成形を、実に奥深い二人の人生でもって描いていて本当に素晴らしい……!


ここまでべた褒めしたのは随分久しぶりな気もします。と、同時に、障碍者についても色々感じるものがありました。

およそ、第三者が作り出した不謹慎、可哀そう、気遣い等の障碍者を守る空気のバリアは、その人が真に必要とする者すら遠ざけてしまうのではないのかと。

もちろん、人によりけりでしょうけどね。