あつき

最強のふたりのあつきのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.5
パリ市内の大きな屋敷に住むが事故で四肢が動かないフィリップと、郊外の団地に住むセネガルからの移民ドリス。

彼らの生活水準はまるで異なりながらも、ドリスは雇い主フィリップが障害者であろうとジョークをとばし、人を見下す養女を怒り、また自分の家族ともぶつかりながらも優しさを秘めた態度で接する、そういった線を引かない言動に感心した。

ドリスはアフリカ系アメリカ人グループのearth wind&fireを聞き、アフリカ系アメリカ人として大統領になったオバマに似ていると言われ喜ぶ。現実に、フランスのアフリカ系移民はオバマ当選時に歓声をあげたらしい。オバマが当選したからといって、自分達の生活が何か変わるわけではないにもかかわらず。移民というのは国に依存しない別のアイデンティティを抱いている、というのが日本生まれ日本育ちの人間として面白い。