カミワザ

最強のふたりのカミワザのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.6
オープニングクレジットだけで本作が面白いと感じるその作り。
特に音楽の使い方が抜群で、Earth, Wind and Fireの「September」が気持ちを高揚させてくれる。
更にフランス映画の雰囲気がまた良いんです。

物語は事故により全身麻痺となった、大富豪の障害者フィリップと、
その世話をする事になったスラム出身の青年ドリスとの絆を描いた物語。
実話を基にしているとの事もあり、障害を扱った重い物語かと思ったら、いやぁ笑った笑った。

元々フィリップは障害と向き合う覚悟はある為、卑屈な気持ちは持っていない。
対するドリスは暴力的な面を持ち合わせていながら、正直で真っ直ぐな気持ちでフィリップに接する。
障害に対して同情がなく、逆にその障害をジョークにしてしまう程だ・・・
そんなユーモアたっぷりのドリスの予想にもしない言動にフィリップと共に鑑賞者側も惹かれていく。
この作りが実に上手いと感じます。
全編ユーモアにあふれてながらもじわじわと感動が押し寄せてくるような作品。
ウェットなものではなく、この前向きな気持ちが生む感動は本当に素晴らしい。

正直なドリスの気持ちが起こす粋な計らいもほんと格好良かった。

ハリウッドリメイクも予定されていますが、きっとこの原作は超えられないだろうな~。