ぞみ

最強のふたりのぞみのネタバレレビュー・内容・結末

最強のふたり(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ああ〜こういうの大好きだ!オープニングからめっちゃ良い!映像もすごくきれい!Earth,Wind&Fireの曲がめっちゃ良い!それとは対照的なしっとり静かでお洒落なピアノも良い!フランス映画だ〜って感じ!!

人は見かけによらないっていうのは本当だけど、本当の心をきちんと見て、理解しようとしないことには、見かけだけで終わっちゃうかもね。堅物おじさん(フィリップ)がドリスによって段々と解放されていって、楽しそうにしているの本当に良き!くだらない"冗談"で笑ったり、ピアスをあけてみたり、耳だけのマッサージを一緒に受けてみたり……笑 ヒューマンコメディとだけあって、笑えるシーンもいろいろとありました!「同情していない」のが良いってフィリップが言ってたけど、やっぱりそれが嬉しいのかな。人によるかな。24時間テレビみたいなの嫌いそうだよね。わたしは捻くれ者なので、同情やエゴ、自己陶酔的なの以外の理由で福祉の仕事をする人の動機が分からない……誰か教えてください。綺麗事だけじゃ、人間への興味だけじゃ、おっさんのクソは出せませんよね。結局志望動機が問題なんじゃないとは思いました。まあ、開き直って「お金が目的です」なんて言うやつは綺麗事よりもっと最低だと思いますが。

フィリップが「息をしに」やってきた夜のパリで、静かにゆっくりと話をするところで、ドリスが真剣に、何も言わずに、目を見て聴いているところがよかったです。真摯な人間性が、優しさが、思いやりがとてもよかったです。明るい冗談や笑顔で周りの人を笑わせようとする、太陽みたいな存在。勝手な偏見だし、一括りにするのは良くないけど、黒人の方たちには、そういうスピリットがある気がしています。フィリップの誕生日会で踊るシーンもそうだけれど、明るく楽しい、ハッピーで踊れる、そんな文化。

「最強のふたり」というタイトルだけあって、相棒感がめちゃくちゃ良かったです。側から見れば障害者と介護者という関係だけど、一方的に助けられているわけではなくて、お互いに与え合っているような、それが絆になっているんだなぁと。ずっと2人で楽しく悪いことしててくれ、って思いました。
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