けーな

告白のけーなのレビュー・感想・評価

告白(1981年製作の映画)
3.1
アメリカの2大名優ロバート・デュバルとロバート・デ・ニーロが共演。この2人が出ていることもあるし、途中出てくる結婚式のシーンでは、「ゴッドファーザー」を思い出してならなかった。しかし、話は、全く違う。

デュバルとデニーロは、性格の異なる兄弟の役で、兄役のデュバルは刑事、弟役のデニーロは神父だ。1つの殺人事件が起きたことで、普段は、接点のない兄弟が事件を通して関わることになり、教会内部の腐敗が表面化し、挙げ句の果てには、刑事の兄が、神父の弟の聖職者としてのキャリアを奪うことになる。

冒頭で、歳とったメイクを施したデニーロが出てきて、兄弟の再開のシーンがあった後で、過去の若い時代に戻るという映画の展開の仕方が、好きな映画に違いないと感じさせて、わくわくした。しかし、見始めると、ストーリーが、ちょっと分かりづらいというか、いまいちパンチが足りなくて、引き込まれなかった。2大名優が出ているというのに、とても惜しい映画だ。

冒頭のシーンが、砂漠の中の教会だったのだが、ラストのシーンで、再びその場所に戻った時に、デニーロ演じる弟が、なぜ砂漠の中の教会にいるのかということの意味が分かって、これまた、映画として、いい作り方だなと思ったけど、それでも、やっぱり、どこか物足りない映画だった。
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