Pam

未来世紀ブラジルのPamのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
4.7
あたしこれのLD持ってましたから。。。(若い人は知らないらしい)

amazonで改めて見て、現代とすごぐ重なる。

役所の仕事してる感
書類を散りばめるシーンは情報漏えい
テロシーンは、テロや疫病
小道具がいちいちレトロフューチャー
レストランでテロが起こってもなんの注意も払わずに食べ続ける高級官僚家族(他階級への無関心さの現れ)
デニーロがかっこよすぎるし、ひとりアメリカ英語しゃべってるし
いじわるな配管工の現場で一生懸命いばるところ
管理社会の他人への無関心なところ
サムの天敵である魔物は当時は日本人だったのだろうが今は中国人。あのお面はどう見ても東洋人というメタファー
メートル法を間違えたり、誤認逮捕してもシラを切り倒す情報局(安倍かよ)
すべてが官僚的にものが運びひとつの手続きがいちいち大変なところ
官僚システムへの皮肉が今や現実すぎて笑えない
隣部屋の同僚のいやらしそーな顔がたまらない。競争社会は終わらない。
お母さん役女優と恋する女の子のジルは同系の顔だし
サムの夢が実はかなり現実のメタファーすぎたり
この最後の終わり方の伸ばして伸ばして伸ばしてやっぱりサムはロボトミーにされたのか?笑ったままの表情で動かないサム。
彼の脳内で聞こえるブラジルのサンバ。。

個人的に気に入ってるのはお母様の伝令の女の子。

なんか家に来て急に歌いだしたり今のルノーの電気車みたいのに乗ってるのサイコー。

夢見心地小役人が今や教皇役・・若かったねー。ジョナサン・プライス。

恋愛至上主義すぎるけど、これが日本がバブルに浮かれてた頃に作られてたということが私にはとてもショックだった。

この監督でこの作品を超えるのまだ見てない。。

大好きだわこの映画。

Keep Dreaming といって終わったジュリア・ロバーツのプリティ・ウーマンと重なる。
Pam

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