えいがうるふ

未来世紀ブラジルのえいがうるふのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
2.8
若い頃に観た時は結構インパクトあって面白かった印象があり、25年ぶりぐらいにワクワク観てみたら、デ・ニーロ以外の登場人物の誰にも魅力も共感も感じられず、展開も最初から最後までナンジャコリャの連続。楽しかったのはエセオートマチックな未来の生活のチープなギミックぐらいで、やたら不快感を煽ってくる作り込んだ悪夢を観させられた感しか残らなかった。つまりものすごく長く感じた。

荒唐無稽とか支離滅裂な世界観はむしろ好物な方なのに、いったい何がダメだったんだろう・・。
管理社会云々よりも、ラブストーリー面がモテない男の妄想全開ご都合主義の極みに見えるところに嫌悪感を感じてしまい無理だった気がする。夢叶って文字通り小躍りしてベッドに飛び込むとか、オッサンの行動としてはあまりにガキっぽくて興醒めだった。

ともあれ、自分の場合、良い映画はどれだけ時を経ても良さは変わらず逆に自分の人生経験フィルターを通して余計に味わい深くなったりするので、残念ながら私には合わない作品だったということが時を経てはっきりしたようだ。