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夜になるまえにのyaaaのレビュー・感想・評価

夜になるまえに(2000年製作の映画)
4.0
キューバの亡命作家レイナルド・アレナスのぶっとく力強い半生。
映画の楽しさの一つでもある「あなたの知らない偉人伝」。
Amazonで検索しても値段の高い数冊の著書しかないので、ほとんど知らない人である。
才があるのにたまたま生まれた時代、国の為に無理を強いられる。そこで創作をやめないところが真の表現者やね。
映画はハビエル・バルデムの肉体を借りて、力強く、前向きに陽気に描く。
皮肉なことに地獄であろうはずのキューバ時代がキラキラ輝いている。思いっきり生を感じまくったということか。
国民性の違いからだろうか、日本映画なら「私を支えてくれた愛すべき人達と私」という感じでカンドウという単語で着地させるのだが向こうの人は違う。
俺はここにいる!俺は前を行くっ!て感じで個人の力強さに主点を置く。それがドライで気持ちよい。
アホみたいな妄想ですが、レイナルドはトニー・モンタナと一緒にアメリカに渡るんですね。そんなシーンないけど。
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