のんchan

やがて来たる者へののんchanのレビュー・感想・評価

やがて来たる者へ(2009年製作の映画)
4.0
こ、これは...あまりにも惨過ぎる。
後半、息を呑み薄目で観ている自分がいた。
この作品を敢えて製作したスタッフ陣、76年前に起こった事実をしっかりと後世に伝えるべく、強い意志を感じずにはいられない。

【マルザボットの虐殺】
1944年9月29日、ヴァルター・レーデル少佐率いるSS(ナチスの親衛隊)は、エミリア州のマルザボット、グリッザーナ、ヴァド・モンツーノで住民を虐殺した。
死者は1830人。虐殺された16歳以下の子供は96人。大人が1734人。


第二次世界大戦中の1943年12月。
イタリア北部ボローニャにほど近い小さな村でも戦争の影が迫っていた。
ドイツ軍とパルチザンの攻防が激化する中、両親や親せきと暮らす8歳の少女マルティーナは、生まれたばかりの弟を亡くして以来、口をきけなくなっていた。
戦況はさらに悪化、村にはドイツ軍が出入りするようになるが、村の若者たちはパルチザンとして抵抗を続ける。

幼いマルティーナには、どちらが敵か味方かもよくわからない...
ただつましく質素ながらも平和にすごしていた村の生活が脅かされ、言いようのない不安感に押しつぶされようとしている空気が言葉を失ったマルティーナの表情から強く痛く伝わって来た。



マルティーナ役の子役は凄い美少女です。演技も素晴らしかった✨

酷過ぎる描写だらけだけど、平和ボケしている私達はしっかりと観るべき作品だと思って覚悟して鑑賞しました。


今日は父の日、我が父の20回目の祥月命日🙏
改めて命の大切さを考えさせられました。
のんchan

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