にゃんちゅう

女はみんな生きているのにゃんちゅうのレビュー・感想・評価

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
4.0
男はみんな観ておくといい映画。笑
一言でいうと、女はみんな生きているし、男は割と死んでいる。そんな話。
冒頭、ひと組の夫婦がヤクザから暴行されている娼婦を顧みずに、車を走らせたことから物語は始まる。娼婦の行方が気になった妻・エレーヌは、その後病院を突き止め、麻痺が残る彼女を必死に看病。その間も、ヤクザが病院を訪ねてきてエレーヌが返り討ちにするなど危機は続く。一方、年に一度田舎から息子を訪ねてくる老女は、今年もカフェでたった30分の会話をするためにホテルに滞在し、帰路についていた。夫の母の彼女のもとへ、エレーナと娼婦・ノエミはたどり着く。そこでようやく話せるようにまでなったノエミは、衝撃の過去を語り始めるのだった…
まず、男がクズばっか。笑 エレーヌの息子はろくに学校も行かず二股かけてセックスに耽るわ、夫はアイロンかけも皿洗いもろくにできず、ノエミの看病で不在がちなエレーヌに当たるわ。しかも、その後にノエミのハニートラップに簡単にひっかかるわ。1番サイテーなのは、ノエミが捕らわれていた売春組織と、ノエミの父親。結局どっちも女をモノとしてしかみていないんだよね。ノエミは相当な環境でよう頑張ったと感心するわ。美貌と知性が武器の女って感じ。
ラストシーン、女たち4人が海辺でベンチに並んで黄昏るのがいい。こんな老後に期待したい。
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