こんなに「かわいい」映画だとは思わず、鑑賞中、何度岸本加世子と同じ場面で笑ったことか。その笑う行為自体がすごく幸福なのに、かなしさも滲んでて、でも湿っぽくならない。
合間合間に出てくる絵画も、効果的。
オチも、あっけらかんと晴れた空に気持ちよくなれた。
ビートたけし演じる主人公が、周囲の「残された」人間を自分以上に大事にする意思や意図、行動は奇抜でヒヤヒヤさせるが、目が離せない。全て自分で背負って、隠して、お金や生きがいまでもをプレゼントする。自分のしたいことに迷いがなさすぎて、強い。
暴力シーンのセンスかっこいい。
