みりお

イーグル・アイのみりおのレビュー・感想・評価

イーグル・アイ(2008年製作の映画)
3.5
公開当時映画館で観て、シャイアにハマったきっかけの作品です💓
いつの間にあの子は、あんな自堕落な子になってしまったんだろう…残念😭🌀

まぁそれはともかく‼️
本作はまだシャイアが爆発的に売れる前の作品かな💦
(つまりスピルバーグに見捨てられる前の作品😂💦w)
だから彼の演技も全力投球で、最高でございます✨

自分に甘くて、劣等感の塊で、厭世的に生きていたジェリー。
でもそんなジェリーはあるトラブルに巻き込まれていく中で、尊敬しつつも羨望の眼差しで見ていた双子の兄・イーサンの勇姿を目の当たりにし、徐々に変わり始めるのですが、彼が人間的に成長した後の表情が本当にいい‼️

終盤の議会のシーン、彼が銃の引き金を引く瞬間の表情は、なんとも言えない素晴らしさです✨✨
(ネタバレ防止のために、なんで銃を引くことになったのかは伏せておきます)
ただ、俯いた表情の中に苦悩と迷いとわずかな勇気と、そんな感情が入り交じっているのが見て取れて、もう感動の嵐が収まりません🌟

映画館でこれを観たときは、お母さんにその表情について30分語り続けました♫笑
シャイアに恋したのも納得の表現力❣️笑
あれを引き出したスピルバーグもさすがだと思いますが、やはりシャイアにまだ真剣に演技に向き合う気持ちがあったんだなと思います😭👍

またスピルバーグが製作総指揮を務めているだけあって、現代社会のテクノロジーの進化に警鐘を鳴らすメッセージも豊富です。
『ジュラシック・パーク』では生命の生き死にを手中に収めた人間へ警鐘を鳴らし、
『プライベート・ライアン』では簡単に殺し合いを始める人間に警鐘を鳴らし、
『レディ・プレイヤー1』では仮想と現実の境目がつかないほど発達したネット社会に警鐘を鳴らしたスピルバーグ。
そして本作では、AIの過剰な進化に彼は警鐘を鳴らしていました。

「我々は教訓を得たのです。
自由を守るために張り巡らされた安全対策が、かえって自由を脅かすことを」
ラストに展開されるこのメッセージには、スピルバーグが言うからこその重みを感じてなりません✨


【ストーリー】

双子の兄・イーサンを亡くし、平凡な毎日を送っていたコピーショップ店員のジェリー(シャイア・ラブーフ)の携帯に、謎の女から電話がかかってきた。
「今すぐ逃げろ」という女の警告を無視したジェリーはその直後、身に覚えのないテロ工作の容疑でFBIに拘束されてしまう。

しかし取調べ中、その謎の女によって事故が発生。大破したFBIのビルから、不本意ながらジェリーは逃走する。
携帯から的確に逃走経路を指示してくる謎の女に命じられるがまま、街中を逃げ回るジェリーは、レイチェル(ミシェル・モナハン)という女性の車に乗り込んだ。
彼女は「指示に従わねば息子を殺す」と謎の女に脅迫されていたのだった。


【キャスト・スタッフ】

*監督:D・J・カルーソー
アメリカ出身🇺🇸
長いこと映画畑で製作に勤しむも、なかなか興行的にヒットしなかったカルーソー。
しかし2007年、ドラマ『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』を観たスピルバーグに声をかけられ、『ディスタービア』の監督に着任。
同作で全米No.1を記録するヒットを出し、翌年には本作で再度スピルバーグ、カルーソー、シャイアが集うこととなったそうです🌟
他の有名作は、アンジー主演の『テイキング・ライブス』や、『トリプルX:再起動』など。


*ジェリー/イーサン:シャイア・ラブーフ
アメリカ出身🇺🇸
フランス系の父親とユダヤ系の母親の間に生まれ、デビュー5年後の2003年くらいから『穴/HOLES』や『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』、『アイ、ロボット』など有名作の脇役として認知度を高めていったシャイア🌟
2006年にはロバート・ダウニー・Jr.と共演、かつ主要キャストを演じた『シティ・オブ・ドッグス』に辿り着きます✨
その頃からスピルバーグに認められ、『ディスタービア』や本作に主演。
そして満を持して『トランスフォーマー』の主役や、『インディ・ジョーンズ』最新作でインディの後継者的役をゲットするのですが、なにしろ彼は素行が悪い😂💦
ドラッグやお酒で幾度となく逮捕され、飲酒運転で手の指を失うほどのこともあったそうです💦
それでも演技力もあるので、近年もちょこちょこ映画出演はしていますが、あまり有名作はないかな😭💦


*レイチェル:ミシェル・モナハン

アメリカ出身🇺🇸
2000年にTVドラマの端役でデビューし、翌年公開の『PERFUME パフューム』で映画デビュー🌟
その後『ミッション・インポッシブル』のイーサンの妻役で知名度を上げました✨
彼女のほぼデビュー作には、みりおが愛してやまないオリヴィエの出世作『運命の女』がありました♫
他にも『ゴーン・ベイビー・ゴーン』や『ピクセル』、『パトリオット・デイ』などのそこそこ有名な作品には出ているものの、あまり代表作はないイメージです💦


*ペレス捜査官:ロザリオ・ドーソン
アメリカ出身🇺🇸
真実を追うFBI捜査官を演じていました。
決して美人という顔立ちではないのに、やたら印象に残る人というイメージ✨
『メン・イン・ブラック2』の可憐なヒロインや、『アンストッパブル』の男性顔負けの仕事人間など、何を演じても様になるのがすごい方です💛
他にも『7つの贈りもの』や『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『レント』など有名作に程よい脇役で出演しています♫


*キャリスター国防長官:マイケル・チクリス
アメリカ出身🇺🇸
どっかで観た顔や〜と思ってたら、『ファンタスティック・フォー』のベン・グリムでした😆💓
わぁ〜役によっては偉い人にもきちんと見えるのね✨笑
なかなか立派な役でした♫


*ボウマン少佐:アンソニー・マッキー

実は本作はマッキー目当てで観ました❣️笑
キャップから役目を引き継いだファルコンが、こんなとこで頑張ってたなんて知らなかった😭💓
昔観た時は目に留めすらしなかったけど、実はこれに出演してたことに気づいて急いで再鑑賞❤️笑
まだお髭も生やしてないし、若々しいし、やっぱ素敵😍
マッキーってなんとなんと‼️『ハート・ロッカー』で大注目され、さらに本作に出演し、しかも『ウィンターソルジャー』に出演した年に‼️ドミニカ共和国の幼馴染と結婚してるんですよ🥰❤️❤️
こんなに売れたのに!幼馴染と!
もう絶対いい人❤️💛笑


*サム:キャメロン・ボイス

私は『ディセンダント』や『ジェシー!』は観たことなかったのですが、たまたまこれを観た数日後にキャメロン君が亡くなったことを知り、衝撃を受けました💦
フォロワーさんが、彼がこれに出ていたことを教えて下さらなければ気付かなかったような出番だったし、そもそも幼すぎて最初は気づかなかったけれど、このピュアな瞳をキラキラさせていた子が、たった20歳で亡くなってしまったことに、胸の痛みが止まりません💦
ディズニーチャンネルではとても人気者のキャメロンだったとのこと。
また彼は、アフリカ系アメリカ人とユダヤ人の血を引いていたことから、先祖が自由と権利のために社会運動に参加したことを意識し、様々なチャリティ活動に取り組んでいたとのことでした✨
たった20歳にして、これだけ立派に仕事をし、さらに人気者という立場に驕ることなく社会活動に勤しんでいたキャメロンがどうして…と思わずにはいられないですが、このピュアな笑顔がフィルムとして残ってくれることにせめて感謝したいと思います。
みりお

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