ある日主人公の銀行残高が増え、自宅に武器が送られてきた。
突然鳴る電話。
「あと40秒でFBIが踏み込んでくる。逃げて」
常に監視され、指示をされる主人公とヒロイン。
いったい電話の女性の目的は何なのか。
スピルバーグが10年前に考えていたらしい作品。
けれど今となってみると、「エネミーオブアメリカ」+「マイノリティリポート」+「2001年宇宙の旅」みたいな感じ。
中盤以降、犯人がわかってくるのだが、そうなると余計に納得がいかない。
そもそも、1市民を動かして大事を成させようとするくらいなら、中盤犯人がしたように、飛行機動かしてミサイルを飛ばせば済む話だと思うのだが。
確かに皆が知らないところで指示されて動いて、それが大事につながっていくという怖さはあるのかもしれないけれど。
あそこまで様々なものを制御できるのなら、もっと簡単にできるはずなんだがなあ。
サスペンス感を演出する肝心の肝が弱く、やや興ざめ気味。
結果、良くも悪くもなく、普通のアクション映画。
それ以上でも、以下でもない。