19世紀後半のイタリアの貴族の没落を描いた物語。
ニノ・ロータの荘厳な音楽と美しい景色から始まる。
ただただ映像が美しい。青い空、大きな豪華絢爛なお屋敷、暴徒と化した民衆と燃える町までも美しい。
愛や欲望とプライドの渦に巻き込まれる人々が意気揚々と描かれている。
イタリアの歴史や世界史がある程度分かっている方が、この映画の理解が容易かったと思う。
というわけでわたしはそういった背景をあまり理解できなかった。
だけど貴族が自らの没落を認め、影へ潜もうとする様には哀愁を感じ胸が痛んだ。
アランドロン演じるタンクレディとアンジェリカの美男美女ぶりがよかった。