狂王キシリトールヴィヒ2世

山猫の狂王キシリトールヴィヒ2世のレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
5.0
大きな変化の流れにあって、停滞むしろ衰退の様相。時代に取り残されたと批判的な言葉で表現するにはあまりに魅惑的な世界は豪奢で刺激的で退屈で俗悪。滅びゆく時代を死に向かう人生をいわば諦めながら全うする。かつては山猫こそが地の塩であると自負していた。時として戦争は美しく絢爛たる夜会は醜い。やがて若者は老人に革命家は支配者に。人の世には永遠がない。
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