山猫の作品情報・感想・評価

「山猫」に投稿された感想・評価

さりん

さりんの感想・評価

3.6
見終わったあと反芻して良くなってくるタイプの映画
時代の変革を隆盛と衰退、若者と老人、貴族と平民とを所謂よく見るような一元的ではない表現で対比してた印象
衰え滅びゆく美しさ…

あとそれとは別で映像美が常軌を逸していた
美術・俳優・衣装の総合芸術!
映画館で見れてよかった~
冒頭の祈祷のシーン、サリーナ公爵という中心にして秩序のもと、跪きそれぞれに位置する家族の人々。ラピスラズリを思わせる公爵の瞳は、その青を波及させる。衣裳の色調を通し、人々に支配を及ぼす。
そう、宇宙。公爵ほどの人物が自邸の天文台から見上げ、精神の合体を希求する崇高さ。
原作の小説で好きだった部分がこんなふうに映画に表れていたという発見。



博物学メモ
天藍石(ラズライト)という鉱物があるのを知る。



日本での上映契約満了により、スクリーンで観られるのは最後とのこと。
バスセンター前のユナイテッドシネマ、午前十時の映画祭。重い扉を恐る恐る開けると、シチリアの日差しは烈しく、開いた窓に揺れる白いレースのカーテンは、古く威厳のある屋敷の中へと私を誘う。その光の鮮烈さは生涯忘れないよ。

シネマシティにて鑑賞。
翌日、シネマ・ジャック&ベティでも鑑賞。
ゆこ

ゆこの感想・評価

3.0
くぅ〜〜〜豪華絢爛で冗長な映画
インスタ用に彩度上げて加工しまくったみたいな画が延々と続く
世間からの期待を一心に背負い旧時代とともに添い遂げることしか許されない伯父と、時流にのり合理的に生き抜くエネルギッシュな甥の対比が切ない
甥がいくら魅力的で新進気鋭であっても、老練で実績もある伯父には到底敵わないのもニクいやね まさに古き良き時代とそれに比べると味気ない新時代みたいな感覚
革命前後の時代設定や品のある装飾など見所も多いけど、いかんせんクドいわ
とにかくどのシーンも美しさが際立つ。
舞踏会のシーンは圧巻。そして、貴族の栄枯盛衰の儚さも美しい。
あと、クラウディア・カルディナーレの美しさといったら!田舎娘らしいあどけなさの残る表情から次第に貴族の華美な妖艶さが加わっていく。アラン・ドロンとバート・ランカスターの青い瞳も美しい。
Nanacemi

Nanacemiの感想・評価

3.7
どのシーンを切り取っても豪華。
長いが舞踏会のシーンは格別
愛華

愛華の感想・評価

-
私のような凡人には難しすぎた
こんぬ

こんぬの感想・評価

4.3
元々この小説がすき。
貴族が廃れていく大枠もエモいけど、変化に順応するには歳をとりすぎているっていう描写も、田舎染みた派手な女相手に恋敗れる貴族の女の子の心情とかも、そういうミクロの惨めさもエメ〜、、と思う。
シチリアの、むっとした気候の病的な果物の香りとか、読んでるだけで観てるだけで噎せそう。腐りかけの果実系の映画。なんだその系統は。
約3時間ずっと隅々まで豪華絢爛で凄かったぁ。視覚的な情報量多すぎ。クラウディア・カルディナーレの圧倒的美しさ!35mmを観たが上映前トークショーでフィルムは、デジタルデータ化してまたフィルムに戻したから、一回だけ観るならデジタルがおすすめと聞いてガビチョーンって感じはあった。
かっこよすぎる
バート・ランカスターの目が語ること
初ヴィスコンティ。
最終局面の何か厭世的な舞踏会を見ていて、ふと、この一対のカップル、男は女と、女は男とワルツを踊る、その規則性がやけに気持ち悪いと思ってしまった。貴族の退廃具合、甘い生活のような苦しい感触。これを見たら何故だか、モーリス及びアイヴォリー、E.Mフォスターの方が好きとか考えてしまった。男と女は最早面白みに欠けるか。分からん。先日行ったチネチッタは変化を望む戦いのシーンで使われていたセットスタジオだったが、これ全部めちゃ軽く出来てるんだよな〜とか思うとややも虚しくなりにけり。ただ、このフレスコ画を囲んだ貴族の生活、想像もつかないスケールの絵に囲まれた生活が貴族出身のヴィスコンティにかかればあら不思議、その驚くべき空間の豪奢さは見ていて爽快。次は家族の肖像を見たい。

生活を変えたくなければ変化を望め。
言いえて然り、ですわねえ
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