RIO

ダントンのRIOのレビュー・感想・評価

ダントン(1983年製作の映画)
5.0
神は二つの目を授けた
一つはカメラを覗くため
もう一つは周りに起きている全てのことを警戒するため
        アンジェイ・ワイダ

圧倒的な熱量に魅了される
公安委員会とダントンとの対決 
互いを屑と罵りあう正義の茶番劇でダントンの口を封じ込めることはできない
恐怖政治の犠牲となる形をとっていく

ロベスピエールはダントンにジレンマを抱え
二人は立場・理想は違えど革命を起こそうとしていた

彼がダントンを処刑台に送ったように
ロベスピエールも同じ運命をたどる

この流血はどこからきてどこで止まるのか
その日は来るのか革命の風は吹き止まない
ロベスピエールが
「私を生かす信念を全て崩れ去った気がする
革命は道を誤った
 民主主義は幻想にすぎない」と言って眠りにつく

ジャン・プロドロミデス の音楽がたけり狂う風が時代のうねりのように強調する
またエンディングの光の中で放つ音質
神経に来ますね
天才的な演出で、ほとんど脱帽です!
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