ショウジ

エレファントソングのショウジのレビュー・感想・評価

エレファントソング(1994年製作の映画)
3.8
主人公が老人との約束を果たそうとするシンプルな話なんだけれど、全体的にわざとらしさがなく、とても良い作品だった。
60分と短い作品ながら心に残る。
映画ってこれくらいシンプルで良いと思う。
こういうささやかな映画こそが観たいのだけど、出会うのは至難の業…
ちなみに本作は枡野浩一の「もう頬杖をついてもいいですか?」というエッセイで知った。

寺島進が自殺した同級生にお金を返せなくなった話をして
「かなこちゃんはいいよね。約束を守ってあげられるんだから」と言うシーンが好き。相手が亡くなっても果たしてあげられる約束があるってなんて希望があることなんだろう。
松田美由紀がアロハシャツをねじって頭に巻いたり腰に巻いたりするのも可愛い。
メイキングもちょっと前の時代な感じがくすぐったくて何とも言えない良さがあった。これから観る方はぜひメイキングも併せて観ていただきたい。
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