KnightsofOdessa

十戒のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

十戒(1956年製作の映画)
3.0
No.325[そして永い放浪が始まる] 60点

いつも半裸で鞭打たれてるイメージのチャールトン・ヘストンと、いつも半裸で王座に座っているイメージのユル・ブリンナーが共演した長過ぎる聖書絵巻。どこからどう見ても『ベン・ハー』だし『アル・リサーラ』なのだが、やはり民族を救うスーパーヒーロー物語の最古典として君臨する物語なのでシンプルな勧善懲悪で清々しい。モーセが覚醒するまでにたっぷり2時間かかるのが一番イカれたポイント。前半はハリウッドバビロン並みの人口で神殿建設を描き、後半はVFXを使った"災い"の描写を観て楽しむ教育映画なので、昔習った旧約聖書の知識を掘り起こすのには十分だし、聖書を読むのが面倒な子供とかに観せたらちょうどいい気がする。

国中の長男が死ぬとこ、子供だけじゃなくて大人も長男なら死んでるんだが、ユル・ブリンナーも長男では…

シナイ山から二つのビート板を抱えて降りてきて、それを金ピカの羊にぶん投げるとことか、聖書って過激よね。モーセの兄姉や息子の扱いが適当なのも聖書っぽい。
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