現実の厳しさ…と題される割には、ちょっと苦味が足りてないかな。登場人物たちのやり取りを見て『何者』を想起する人も少なくないはず。狭い現実に追い詰められて内面暴露しちゃう男女たちの物語。
せっかく中盤までは苦味を出せていたのに、後半で加糖されてしまった感じ。
ブラックのコーヒー。
ビールや渋い赤ワイン。
最初は美味しくなかったもの。
それが飲めるようになった頃には、大概の人が理解するもの。
大人ってのはビターなものだ…って。
もうちょいそういう苦味に寄り添って欲しかったかな…ってのが半分。ラブストーリーとして格好つかない感じも楽しめたのが残り半分。
私はカフェオレに砂糖は入れない。
入れると風味が損なわれるから。
ブラックは飲みたくないけど、ほんのりと苦くて芳ばしい香りは…やっぱ必要。
私がワガママなのかねぇ(´-ω-`)
でも、甘ったるいのは嫌だな。