フランスの2大スター、ジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンが共演を果たしたギャング映画。
1930年代マルセイユ。2人の若いチンピラが裏社会で成り上がろうとする。
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ジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの魅力を余す所なく堪能できる一作。実在のギャングをモデルとする作品とのことだが、良くも悪くもジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの"スター映画"という印象である。
男のファッション映画の決定版。ベルモンド、アラン・ドロン共に、ファッションショーかと思うほど衣装替えを繰り返す。どの装いも、エレガントかつゴージャス。終盤、タキシードに身を包んだ2人が並ぶ画⚫️⚪は、"男のダンディズム、ここに極まれり!"と言わんばかりの破壊力があった。
稀代の"ムッシュ・ロマンス映画"。拳を交えたら仲良くなるという、少年マンガばりの能天気な出会いシーンが好き。ノワール映画らしいビターなラストも味わい深い。
ギャング映画に似使わしくない、陽気で軽快なテーマ曲が耳に残る。フランス版『スティング』のような、オシャレカッコ良い娯楽作に仕上がっている。
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