ゆう

善き人のためのソナタのゆうのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.8
ヴィースラーの誇らしげな表情😭
張り詰めていた緊張感からいっきに解放されるセリフ😭

ヴィースラーの心の変遷に胸が締め付けられる。全てが、ラストの感動へと繋がる伏線。

心温まるが哀しい。哀しいが心温まる。時代に翻弄された人々のことを思わずにはいられなかった。

善き人のためのソナタ、なんて美しいタイトル。ドライマンのソナタを聴いたヴィースラーの頬を伝う涙の美しいこと。

決して善き人とは言えなかったヴィースラー。善き人では生きにくい東西ドイツ終盤の時代背景。そんな中、一冊の本、一つの音楽との出会いが心を揺さぶり、見返りを求めずに行動する原動力になった。感動は人の心を動かし、共鳴へと変わる。

聞き覚えのないその哀愁たっぷりのソナタは、映画のための曲らしい。

暫く余韻に浸り、しみじとさせてくれる傑作に、またまた出会えた幸せよ🍀

静かな感動作は見る人を選ぶかもしれないけど、沢山の人に見てほしい!
ゆう

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