ぺっこり180度

善き人のためのソナタのぺっこり180度のレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.2
「だけど生きる事、そのものへの希望。」とでも言うか。

ラストシーンの染みわたり具合が最上級。
秀逸な一言。
このラストを見るためだけにもう一度見返したくなる映画。

途中、主人公ヴィースラー大尉の気持ちがなぜあれほど変化したのかと、クリスタの背景が分かりづらかったのだけれど、これは自分がドイツ語や文化的・政治的背景に詳しくないことが要因かも。

それでも充分、この映画の醍醐味は味わうことができる。

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せめてベルリンの壁崩壊の時期がわかっていたことは物語に入り込むガイドとなった。知らなくても観られるけど、歴史的背景は何も知らないよりもざっくり知ってから観るとより楽しめると思うのでお勧め。