東ドイツの時代の国家による監視と監視体制下の芸術家たちの物語です。
大臣が愛人である女優の恋人である舞台脚本家ドライマンを国家反逆罪の問おうと、国家保安委員であるヴィスラー大尉に盗聴を含むありとあらゆる行動を監視して、反逆の証拠をつかもうとします。
しかし、ヴィスラーは、ドライマンの芸術性に共鳴していきます。
国家は監視はできても、人の心の自由は奪えないということが描かれる映画です。
東ドイツを含む社会主義の国で行われていた監視と体制への服従は、すでになくなっているかのように思いますが、今なお行われている国があるでしよう
どんなに厳しく監視しようと、思想弾圧をし、教宣しようとしても、人の心を自由に操ることは出来ないと思います
そして、この映画のように芸術に感動する心を止めることはできないでしょう。そういったメッセージが強く描かれた映画です。
「この本は僕のために書かれた」と言ったときのヴィスラーの顔が印象に残り、涙する映画です
昨今、同調圧力を強く感じたり、意見の多様性が担保されにくく感じる日本ですが、いつまでも、思想の自由と、発言の自由、表現の自由がありますことを強く願います
多くの人に観て欲しい映画です
