みょん

善き人のためのソナタのみょんのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.2
あきらっちさんおすすめ映画!

静かで大人な作品。
とってもよかったです!

東西ドイツについては、一般常識程度にしか知識がなかったので、ついていけるか不安でしたが、ストーリー自体は簡潔で、スッと入ってきました。

ただ、その簡潔なストーリーの裏側にある、登場人物たちの現代のものとは異なる不安や葛藤が複雑に絡み合っていて、なんとも絶妙な雰囲気を醸し出しています。
いろいろな見方ができるところも深いですね。


東ドイツの国家保安省員の内なる変化の描かれ方が美しい。
2時間経つ頃には、始めの、尋問方法を講義する場面が遠い昔のように感じます。


そしてやはり、最後のシーンですよね…
おしゃれで、本当に美しい!


タイトルのつけ方も、そこをとったか…という感じで、直接語らずにここまで鑑賞者に訴えることができることに完全に脱帽しました。


『善き人のためのソナタ』


改めていい作品名だなぁ…。
沁みますね…。
みょん

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