ブリッジス兄弟が、売れないジャズピアニストの兄弟に扮した音楽ドラマ。
外見・性格も似ていないふたりを、そのままの個性で演じている印象。
そのせいか、不思議と安心して観られる。
打開策で、下品だが美人で歌唱力抜群のスージーを採用し一転、調子はうなぎ登り。
しかし裏では彼女と弟・ジャックが恋に落ち、徐々に3人の間に不協和音が生じ始める。
ショービジネスの厳しさ、時にはプライドを捨て仕事をこなす、エンターテイナーの悲哀。
淡々としたベイカーボーイズと、シンガーとして自信と輝きを増すスージーの対比。
ジャズと、もどかしい大人の恋がいいムード。
ミシェル・ファイファーの歌声が魅力的で、ラストの“My Funny Valentine ”がほろ苦い。