おたしん

日の名残りのおたしんのレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
3.2
赤ちゃんみたいに可愛いアンソニーホプキンスを見たくて鑑賞。
相変わらずの愛おしさでした。

前半から世界政治の話が中心になってきて付いてくの大変でした。
ストーリー上どんな意味合いになってくのかと思ってたら結構メインなのね。
設定の時代が時代だからしょうがない。

それでも真面目すぎるスティーブンスはどちらの意見も言わない。
ただ従順な完璧執事として仕事を全う。
自分がどう思おうと主人が否定されると知っていても尚貫き通す。
それも一つの人生なのでしょうか。

そして何と言ってもケントンさんに対しても気持ちを伝えない。
屋敷内での色恋沙汰は御法度としてたけどケントンさんまで婚約がどうたら言い始めて驚きでした。
スティーブンスは何を思っていたのか。
一言だけでも伝わっただろうに。
本を奪われるシーンはもどかしかった。

一生懸命すぎるほど毎日真剣に仕事するスティーブンス。
プロフェッショナルでブレなくて何事も完璧にこなすのはカッコいいけど自分を持ってないとも見て取れてしまいました。
一概にその人生が良い悪いとは決められないけどな。
幸せって何なんですかね…。

再会後の別れのシーン。
雨の滴るしわしわの手が寂しすぎた。


原作があるからしょうがないとは思うんだけどスティーブンスシニアはそんなに必要だったのかなw
おじいのおじい出てきちゃってヒヤヒヤしてたわw
執事の仕事って気疲れやばそう…。
とりあえずアンソニーさん沢山見れたから満足です。
おたしん

おたしん