どらみ

日の名残りのどらみのレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
4.2
今時録画失敗したりして笑
結構日数かけて観た作品
カズオ・イシグロのベストセラーを
”眺めのいい部屋”のジェームズ・アイボリーが映画化

城住まいの名門貴族に永年使えてきた老執事の回想を
静謐にしっとりと重厚に描く

原作はナチスドイツ等に対する政治的暗喩が
もっとたっぷりなのでしょう(未読です)

アンソニー・ホプキンスが欲望丸出しのレクターとは違い
執務に熱心なあまり恋愛等が後回しになってしまう真面目で勤勉な執事にこれもぴったりと嵌り
彼と淡い恋心を抱き合う政治等にもはっきりと発言する勝気なメイド頭のエマ・トンプソン
両人、品があるのもいい

人生に於けるほのかな後悔と裏腹なブレずに生きる充実感と
好ましい作品でした
城や庭園の美術、衣装も素晴らしい
どらみ

どらみ