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日の名残りのTのネタバレレビュー・内容・結末

日の名残り(1993年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

イシグロの原作を知らずにスティーブンスとミス・ケントンの恋愛映画だと思って見れば、切なくて重みのある良い映画かもしれない。けれど原作にある文学的価値は完全に消失している。
ルイスに「あの国際会議で私が何と言ったか覚えているか?」と聞かれたスティーブンスは「仕事で忙しくて覚えていません。」と答えるけれど、これではスティーブンスに何の変化も見られない、盲目な執事のまま。
アメリカ英語で話していたからか、ヒュー・グラントがルイスだったのは全く気づかなかった。アンソニー・ホプキンスは相変わらず演技が上手で、ケントンに求婚の話をされた後に「ですからおめでとうとお伝えしたでしょう」みたいなセリフの時の微妙な表情が絶妙に上手だった。エマ・トンプソンも本当に良い女優さんだなー。
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