日の名残りの作品情報・感想・評価

「日の名残り」に投稿された感想・評価

のん

のんの感想・評価

4.5

嗚呼…………

2017年原作読了。

改めてキャストの良さを感じた。
製作にはマイク・ニコルズも参加してたんだ。

ミスター・スティーブンス。
なんて悲劇的で滑稽な英国紳士。この切なさたまらない。
たむ

たむの感想・評価

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カズオ・イシグロ ノーベル文学賞受賞記念特別上映@渋谷Bunkamura

ミーハーなもので…でも劇場で観られる機会を作ってもらえてありがたい。
決して暗いだけの話ではないのに終始重苦しい音楽が流れるのが印象的。音楽の影響で館の重厚感が増している。
仕事に徹する執事とその姿に恋をしたメイドの話。仕事を完璧にこなす人は格好よく見えるし、実際格好いいと思う。だからといってそれ以外も優れている(今回で言えば他人の気持ちを察する能力)とは限らない。どちらも不憫で仕方なかった。
イギリスの情勢がよく分からなかったので調べておこうと思います。とにもかくにも英国紳士好きにはオススメの映画です。
非常にゆっくりと情緒あふれる作品でありながら、それと同時にユーモアも忘れていない素敵な映画だ。また当時のイギリスのことをも見事に組み込んでいるところも忘れてはならない。一人の執事からみた世の中や父親の姿、そして一人の女性。静かな映画であるにも関わらず、その繊細な作りに引き込まれ、2時間越えの作品に感じらないほど引き込まれた。

この映画を語る上で外せないのがアンソニー・ホプキンスの演技力だろう。彼は「羊たちの沈黙」もそうであるが、何かにおけるプロフェッショナルを演じることにかけては右に出るものはいないだろう。「羊たちの沈黙」ではサイコキラーのプロフェッショナルを、そしてこの作品では執事のプロフェッショナルを。まさに理想の執事というものを完璧に演じている。

だが、この作品においてはその完璧さの裏に隠された彼の思い悩む姿が語られている。執事という立場であるがゆえに、常に自分の感情を押し殺し仕事に徹する。そのせいもあってか彼は自分の感情をうまく表現できないのだ。作中で「本心を隠している」と言われているが、それは意図的ではなく彼は本心を明かすことが苦手なのだ。そんな彼だからこそ"自分"を見つけようと思い悩むのだろう。常に毅然とした態度をとりながらも、心の奥で様々なことに揺れ動く主人公を演じることができたのは、アンソニー・ホプキンスの持つ演技力の繊細さゆえだろう。完璧に見えるがどこか不器用で人間臭いこの執事に観客はいつのまにか心を奪われていく。

この映画のあらすじを聞いたとき、単なる「初老の執事がある女性に恋をする物語」だと思っていたが全く違った。スティーブンスとミス・ケルトンの互いを思う気持ちは"愛情"という言葉だけでは語りきれないものがある。互いに尊敬しあっており、尊敬しあっているからこそ思いを伝えることができない。これをロマンスという言葉だけでは語ってしまうのは無粋というものだ。これは不器用な男が"自分"を見つけようとする物語なのだ。
ゆう

ゆうの感想・評価

3.0
どの人もなんかめんどくさい
その中でもケントンさんのめんどくささがダントツ
(中盤からケントンさんの仕事してる描写がないので余計に…)

登場人物を好きになれるかどうかで評価が変わりそう
話は中々面白かった
TMC

TMCの感想・評価

4.8
TOHOシネマズになる前のシャンテで鑑賞。
映画 小説ともに自分の初イシグロ体験であり、文章が完璧に映像になってるのを見た初めての作品でもある。
Taul

Taulの感想・評価

5.0
『日の名残り』(1993)
VODで初鑑賞。原作未読。執事の美学と儚い恋心。名優2人の抑えた演技による心の機微が切なくて堪らない。時を行き来する語り口が絶妙で、英国の歴史が下地に流れていて作品がより豊穣なものになっていた。人生の黄昏近くにみる在りし日と心の羽ばたき。染み渡る名作だった。

村上春樹はほとんど読んでるがw、カズオ・イシグロは『私を離さないで』を映画で見て読んだきり。この原作はもっとユーモラスらしいが、貴族の老執事のこんな物語を30代で書いたとは驚き。それとエマ・トンプソンの英国婦人(こう記述したい)はほんといいなあ。
safariii

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5.0
何十年後かにもう一度見たいと思う作品。

政治的な話と忘れられぬ恋の話が混ざり合う物語でした。

政治的なことは、ヨーロッパに生きる人は身にもって沁みるんだろうなぁ。
第二次世界大戦は日本ももちろん関わっているけれど、イギリスと日本ではあの戦争は全く違う顔になり得るんだろうと思いました。

もちろんイギリスだけじゃなく、ひとつひとつの国が様々な目論見や苦しみを持ち、何にしても世の中を根幹から変えた、忘れてはいけない出来事と改めて思わされます。


女性があんなにもヒントを出しているのに、気付いているのかいないのか、全く動こうとしないスティーヴンは結局成就することなく、、
女性も気持ちを伝えてから去れば全く違う人生を歩んでいたかもしれないのに…!

あの2人が言うようにきっともう会うことはないのでしょう。

誰しもが持っていそうな過去。
何十年後かに見て、「あぁ辛い」と思わないように生きなければいけないと強く感じました。
にこ

にこの感想・評価

3.9
アンソニー・ホプキンス、最高でした。
執事の仕事を全うする人生。
でも、そこまで感情を押し殺さなくてもいいんじゃない…? と胸が苦しくなったり。
読んでる本のくだりの、あの目線が一番グッときた。
原作も是非読んでみたい。
movko

movkoの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

Bunkamuraカズオイシグロ受賞記念上映
執事萌えと言わざるを得ない名作。今まで執事という生き方を全く意識してなかったのですが、今後は、レストランやホテルを注意深く利用し、マイ執事さんランキングを心に刻んでいきたいと思います。

映画は、貴族の話で、もうお部屋とか暮らしとか絢爛豪華で目が釘付け。第一次世界大戦後のイギリス貴族の大邸宅にて、各国の首脳や貴族や議員が集まって次の戦争を防ぐための会議が夜な夜な行われていたなんてー。素敵ー!ノブレスオブリージュ!伯爵の品格が素敵すぎた。優しい。
意地悪貴族に質問責めにされる執事を心配する伯爵の顔演技よかった。

そして執事さんの仕事への誇りと毅然とした品格。伯爵への忠誠心とプロとしての自覚、分をわきまえた所作。美しい。

そして、若ヒューグラントがいい!まだ優柔不断さを身につける前の生粋のお人好しおぼっちゃまがにじみ出るヒュー、よかったー。

執事さんは、人に求められることが仕事なので、プライベートで人に求めることができなかったけど、それが執事さんの美学。悔いなしだと思います。仕事に没頭していた人生であろうと、人生の黄昏に本当に求めていたものの欲動と人生の美しい瞬間が心に舞い降りてくるんですね。うっとり。追憶はすべて美しい。

今のホテルのサービスって、貴族のバトラーの皆様の美学が生きているんですね。あの手を抜かない美意識。新聞にアイロン。私もあんな執事に使えてもらいたーーい。

メモ
狐狩りシーンのビーグル犬わんさかに萌え死にそう。
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