善き人のためのソナタの作品情報・感想・評価

「善き人のためのソナタ」に投稿された感想・評価

シュタージ=旧東ドイツの政治警察で、政府が国を掌握するための手段として利用していた国内治安機関。
その任務は全国民に関するあらゆることを把握するというもので、そのためなら手段は選ばなかった。個人に対して誰が家を訪ねてきたか、誰に電話をかけたか、配偶者が異性と関係を持っているかどうかまで把握していたという。人権抑圧の象徴として、国民に最も嫌われ恐れられた機関。

シュタージの局員で国家に忠誠を誓うド真面目男が、反体制的疑いのある劇作家を監視しているうちに心境の変化が訪れる。

良い映画だと思うけど個人的にはうん?となった。
肝心な主人公の心境の変化描写が腑に落ちなかった。
冒頭で反逆者に冷酷に尋問してた男(尋問についての講義してるから恐らく相当数尋問こなしてる)がそんな簡単に劇作家達に肩入れするか?と思った。
「熱情ソナタを本気で聞いた者は悪人にはなれない」と劇作家はピアノ演奏し、それを聴いた男は心ゆさぶられるけど、演奏短っっ!!説得力薄っっ!!

話の重要な根幹部分に納得できなかった分あまり感動できなかった。

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この作品がなぜ4.0なのかずーっと考えてた。最初から1時間半くらいまで、うぅーーんって感じでしたが、そこからが……
あぁぁぁぁ……って。守ってくれるところが…。最後もよかった……。
孤独なのがわかるシーンはジーンとした……。
ひろき

ひろきの感想・評価

4.4

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1984年東ベルリン。国家保安省のヴィースラーが、劇作家ドライマンを盗聴・監視するうちに、共鳴していく物語。
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最後まで救いがないような展開だが、ラストシーンの「これは私のための本だ」で涙腺が崩壊。

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末期東ドイツの閉塞感。言いたいこと言えないなんてレベルじゃない腐敗した国で生きなければならなかった人の辛さなんて、僕らが想像できるものではない。クリスタ=マリアはあまりに悲惨。豚みたいな高官は本当クソ。

東ドイツが自殺人数を数えなくなったって下りはゾッとした。これは昔あったけどなくなった国の話ではない。それに対する異論さえも認められないなんて…。それに勇敢に立ち向かった劇作家たちは逞しい。

しかし!!そこではないのだ…この話は優しく悲しいヴィスラーという男の話なのだ。冷徹になりきれなかった結果孤独だった男。娼婦に縋り付く姿、ピアノの旋律に感極まる表情。クリスタ=マリアを救えなかった時の動き。彼にとっては東ドイツがあった時も、なくなってからも人生は辛いものだったのかもしれない。けれども、最後の最後に少しだけ光が射す。演じた俳優さん、これが遺作なのは本当に悲しい。
Linus

Linusの感想・評価

4.5
心に残る。

静かで落ち着いた色合い。
K

Kの感想・評価

3.5
東と西、人間不信、孤独、愛、その中での善人。

ストーリーは難しく、一度では理解し難いけれど、クリスタの死や職を失ったヴィースラー大尉も含めて、一番美しいかたちの終わり方だったように思える。
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