イチロヲ

フランケンシュタインの花嫁のイチロヲのレビュー・感想・評価

4.5
迫害行為から逃げ延びた怪物が、女性型人造人間の創造を目指している科学者に使役されてしまう。人造人間の目線から「この世には神も仏もない」を説いている、人気シリーズ第2弾。

前作に比べると、屋内外ともに映像が豪華になっており、研究室のレトロフューチャー感が、たまらなく面白い。特撮を駆使した場面では、瓶詰の小人の発明シーンが白眉であり、人造人間よりもこっちのほうがスゴイのではないかと思ってしまう。

本編では、怪物による自己実現がメインとなって展開。「神秘への追求=神への冒涜」とするならば、生み出された怪物は一体どうなってしまうのか。女性型の人造人間がラストにしか登場しないが、演者の成り切り度合いにサムズアップ。

本作では怪物が片言で喋るため、「I love dead. Hate living.」「She hate me. Like others.」「We belong dead.」など、心に突き刺さる名台詞が連発する。何よりも、神の概念へと意欲的に踏み込んでいくところが素晴らしい。
イチロヲ

イチロヲ