アスガーファルハディ監督作品。
正直、話が込み入っていて後半よくわからなかった。登場人物が嘘ばかりつくので、色々な方向に感情が揺さぶられ、話を理解するのに苦労した。
考察やレビューを色々読んで、やっとこの映画の凄さが分かった。自分の理解力のなさに辟易。
イランの男性優位などの社会問題を背景に繰り広げられる会話劇。とにかく、みんなちょっと落ち着いてくれと言いたくなる程、登場人物が言い争いをしまくる。他責思考が凄い。でも、実際人間こういう部分があるよな、とも思った。
イラン独自の要素もありつつ、普遍的なテーマに集約させ、ラストは観客によって解釈が自由になっているなど、非常に高クオリティな作品。しかし、「別離」より複雑すぎて、自分の理解力の無さもあいまって、この作品の真の価値までには到達することができなかった。
改めてまた観たい作品。
考察好きやミステリー好きの方にはおすすめ。