ごてふ

探偵物語のごてふのレビュー・感想・評価

探偵物語(1983年製作の映画)
3.2
飯田橋・神楽座にて。文化庁が主催する映画週間の記念上映(4Kデジタルリマスター版)に申し込み、ロハでの鑑賞。観客は業界関係者っぽい単身者中心に40名弱。83年角川映画絶頂期の一本。34年ぶりの再見。当時は原田知世の≪時をかける少女≫と二本立興行であったが、内容はすっかり忘却の彼方。財津一郎がエンコ詰めるシーンとラストの有名なラブシーンしか覚えていなかった。好奇心旺盛な良家の子女と冴えない中年おとこのラブコメ。若かりし頃の薬師丸ひろ子と今は亡き松田優作という異色の競演。お話自体はご都合主義で粗悪な造りだが、一世を風靡したスターというのは観る者にそんな違和感を感じさせず納得させてしまうのだから大したものである。肝心のレストアされた映像は流石に清澄でありました。日本人の肌色というのは実は結構複雑な色彩なのではないか。
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