フライ

探偵物語のフライのレビュー・感想・評価

探偵物語(1983年製作の映画)
3.5
名門大学に通うお嬢様女子大生の直美と、直美の身辺警護を依頼された探偵の辻山が、予想打にしない事件に巻き込まれ、関わって行く事になるミステリーラブロマンス

直美を演じる薬師丸ひろ子の可愛らしさも良いが、探偵 辻山を演じる松田優作が、らしくない冴えない雰囲気と哀愁を感じさせてくれる所と、二人の終盤からラストへの展開が好きな作品。

1週間後にアメリカに行く事が決まっているお嬢様女子大生の直美の破天荒な行動から、身辺警護を依頼された探偵の辻山だが、辻山の元妻 幸子が付き合っていた暴力団組長の息子で既婚者の男性が殺された事で、幸子に容疑がかかり指名手配された上ヤクザに追われる事に。幸子のピンチを救おうとする辻山と、首を突っ込まずにはいられない性格の直美が、真犯人を探す為に奮闘するのだが…

当時意外な犯人と理由にかなり衝撃を受けた記憶が有るのだが、数十年ぶりに観たが、余りのツッコミ所の多さに違う意味で衝撃を受けた。とは言えミステリーとしての面白さも感じたし、終盤の展開は薬師丸ひろ子の歌 探偵物語の良さと、松田優作とのロマンスの展開に胸を締め付けられ、郷愁に浸ってしまった。
ラストの強烈なディープキスシーンは、初めて見た時、純粋無垢な自分には、かなり衝撃的だった記憶も。
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