世界観は素晴らしい!
けれど朝一番で観るようなものじゃなかった…
この作品を朝から観たい人がいたら、それこそ、狂人かもしれない。
”狂気”と”狂喜”を見せつけられてる感じが凄まじい。
何が正気で何が狂気なのか、正直その境目が分からなくなってしまった。
陽気で不気味な音楽にのせて内臓が自由にうごめき回るグロテスクな画は、最高に気味が悪い。観ていて自分の胃のあたりがこうムカムカしてくる感じがした。
また、ヒロインのキャラクター性が気にくわなかった…
主人公がめちゃくちゃ可哀想。
そして伝染してゆく狂気…
作品自体が独特すぎて、言葉では感想全てを伝えきれない。
監督が「この映画に芸術性を求めるのは間違っている。」と冒頭で言っているが、私はこの映画から芸術性を感じる。こんな変わった描き方のホラーもあったのかと、とても関心する。
”オモシロクナイ ケド オモシロイ”
そんな作品だった。
これから私は、パック詰めにされスーパーの棚に陳列されている生肉を見るたびに、この作品を思い出してしまう狂気に襲われるのだろう。