てつへい

ルナシーのてつへいのレビュー・感想・評価

ルナシー(2005年製作の映画)
4.4
ヤンシュヴァンクマイエル監督であるな、そうであるな、そうでしかないな、と思える作品。
冒頭監督自身が出てきて「これはホラーで、ホラーならではの落胆をご覧にいれましょう。これは芸術ではなく、自己満足で広告的なものだけが残りました」と言います。曰く、精神病院とそれを管理する者への観念的な挑戦です。

狂気とは何か、今の世界は狂っていないのだろうか。
生肉は動き、人は狂い、夢は覚めて、随所にちりばめられた比喩と、作品全体で哲学します。

宗教(もっぱらキリスト教)批判の下りは大好き。
この監督、ほんと肉とか嫌いなんだろうな笑
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