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スピード・レーサーのBACのレビュー・感想・評価

スピード・レーサー(2008年製作の映画)
3.8
・人工美と言っていい色の奔流と、小さくまとまった家族の物語も相まってキュートな映画になってた。アニメというよりカートゥーンの感覚そのままの実写化で、思いつくだけでも「フリントストーン」「スパイキッズ」など、似た系譜の作品の中ではかなり面白いと思う。

・無茶なスピードとアクションで描かれるレース場面が楽しい。トリップムービー寸前といった感じの色の描き方も含め、これだけでも一見の価値がある。特にラリーでのマッハ号の特殊装備を使ったアクションが良かった。全編このマッハ号で行ってほしかったな。

・モンタージュの使い方や、漫画の集中線と同じような効果を出してる、光や雪の使い方も面白い。

・登場人物たちもそれぞれ好演してる中
下手すると、ただのウザキャラになりそうな末弟のスプライトルが意外に良かった。ハレルヤの場面など笑ってしまう。

・ただ、映画への好感はあるんだが、やはり実写化というからにはマッハ号をはじめ、せめて出てくる車にはもっとリアルな質感が欲しかった。あまりにギラギラした所謂CGアニメで、このことが不評の一因になっていると思う。ここは残念。マッハ号が主役になり損ねてるんだよな。
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